| 高谷大一
先日2月28日と3月1日に文京シビックホールにてスターダンサーズ・バレエ団の「ジゼル」の公演がありました。
本番直前の緊張のひと時に、皆様有難うございます。
ジゼル役 西原友衣菜さん
アルブレヒト役 浅田良和さん
ヒラリオン役 大野大輔さん
皆さん、本番前の緊張のひと時に有難うございました。
前日の主役のお二人。
ジゼル 林ゆりえさん
アルブレヒト 吉瀬智弘さん
3月1日公演、2幕前客席にて。
今回上演されたピーター・ライト版のジゼルは英国バーミンガム・ロイヤルバレエ団の作品で、古典のバレエ作品を現代にも通じる説得力のある人間ドラマが展開される革新的な作品として、各国のバレエ団で上演されています。
ジゼル役の西原さんは主役デビューでした。
新人らしく溌剌とした動きにとても好感が持てました。まず西原さんは音楽に対する動きの乗せ方が上手ですね。ただ単にリズム感が良いだけではなく、テンポが取れた上で、シチュエーションに合わせた音のずらし方を知っているように思えました。本人は意識しないで、感覚的にやっているのかも。
まあ、大手のバレエ団で主役を踊るようなダンサーにこの要素がなければプリマは務まりません。
もっと驚いたのはお芝居です。
新人が、それも限りなく10代に近い20代前半の彼女がどこまでお芝居出来るのか、少々不安でした。若い新人に主役デビューさせるには、ジゼルはかなりハードルが高い作品です。
1幕後半での芝居に失敗するとすべてが台無しになってしまします。
西原さん、見事でした。持って生まれた才能も確かにあるのでしょうが、スターダンサーズ・バレエ団はこの作品を永いキャリアでレパートリーとして上演していますから、その間の主役たちの演技を勉強していたんでしょうね。やはり歴史は重要です。
アルブレヒトの浅田さんやヒラリオンの大野さんはさすがの実力者、安心して楽しめました。
最後に感じた事。
やはり生の舞台は贅沢ですね。生でしか感じる事の出来ない感動があります。
2幕も素晴らしかったです。って言うか1幕は自身が出演しているので観ることはできないのですが。
4月29日にもテアトロ・ジーリオ・ショウワでジゼルの公演があります。
この公演は林ゆりえさん、吉瀬智弘さんで上演されます。
二人ともスターダンサーズ・バレエ団の押しも押されもせぬスターです。
きっと良い舞台になると思います。
お知らせに詳しい情報を載せますので、お時間のある方は是非どうぞ。